タガログ語 文法講座4:NG形

どうも。旅する先生Junです。

これまで、タガログ語のマーカー「ANG形」、「SA形」を勉強してきましたが、いかがでしょうか。

少しずつ難しくなってきましたね。最初は100%使いこなせなくても徐々に例文を覚えたり、会話で使ったりして行くと慣れて行くので、完璧を目指そうとはせず、ゆっくり楽しく勉強していきましょう。

さてタガログ語 文法第4回目のトピックですが、新しいマーカー「NG形」について勉強しましょう。

前回の復習

まずは、前回の復習です。

前回、「SA形」について、勉強しましたが、「SA形」がどんな役割をするのか覚えていますか。

問題
SA形は文の中でどんな役割をしますか?(ヒント:4つあります。)

答えがわかりましたか? 答えは次のようになります。

答えはこちら
所有、時、場所、方向などを表す

 

簡単ですね。

じゃあ、今回は「SA形」に引き続き、新しいマーカー「NG形」を勉強しましょう。

NG形とは?

これまで「ANG形」、「SA形」を勉強しましたが、タガログ語には、もう一つ「NG形」という形があります。

NG形は、所有「(人)の(物)」を示す時に使われる表現です。(本当はもう1つ、動詞の目的語「〜を」を表す役割もありますが、今の段階では難しいので、このレッスンでは紹介しません。)

ポイント
それでは、NG形の形を確認しましょう。

NG形の形

「ANG形」、「SA形」同様に、「NG形」も単語によって形が変わります。

「ANG形」、「SA形」の形を忘れたという人は復習しておきましょう。

それでは、これから、ルールを勉強しましょう。

普通名詞

普通名詞にNG形が付く場合、単数形の場合は「ng + 普通名詞」、複数形の場合、「ng mga + 普通名詞」となります。

「ANG形」、「SA形」と同じ形なので、これはすぐに覚えられますね。

ng bata : 子供の / ng mga bata : 子供たちにの
ポイント
単数形は "ng + 普通名詞"、 複数形は"ng mga + 普通名詞" となる

人称代名詞

続いて、人称代名詞(私、彼、あなた、など)です。

「ANG形」では必要なし。「SA形」の場合は人称代名詞の形が変わりましたね。

では、「NG形」ですが、「SA形」と同様に人称代名詞の形が変わります。これは覚えるしかないので、何度も口に出して暗記しましょう。

●ng + 人称代名詞の表

私の ko
私たちの namin
ナーミン
話している相手を含まない
natin
ナーティン
話している相手を含む
あなたの mo
あなたたちの ninyo
ニーニョ
彼/彼女の niya
ニャ
男女の区別はありません。
彼ら/彼女たちに nila
ニラ
表を見てもらえば、わかると思いますが、「NG形 + 人称代名詞」の場合、人称代名詞の形が変わるだけで、マーカーは必要ありません。
ポイント
・人称代名詞の場合、単数形・複数形ともに形が変わる。
・マーカー「NG」は必要ない。

指示代名詞

次は、指示代名詞(これ、それ、あれ)の「NG形」です。

「ANG形」の場合、単数形ではangは不要、複数形の場合は、ang mgaが付きましたね。「SA形」の場合も、単数形では、形が変わり、複数形では、「sa mga ~」でした。

「NG形」についても、「SA形」と同じようになります。

単数系の場合は以下のように形が変わります。

●単数形のNG形の形

この nito
その niyan
あの niyon / noon

 

複数形の場合は、ANG形、SA形と同様に「ng mga + 指示代名詞」となります。


●複数形のNG形の形

これらの ng mga ito
それらの ng mga iyan
あれらの ng mga iyon
ポイント
①単数を表す場合、マーカーは不要。しかし、指示代名詞の形が変わる。(nで始まる形)
②複数形の場合はANG形と同様に "ng mga + 指示代名詞" となる。

人名

最後は、人名です。ANG形もSA形も人名に付くときは形が変わりましたね。

NG形も同様に"ng"ではなく、別の単語を使います。

単数形の場合は、「ni + 人名」、複数形の場合は、「nina + 人名」となります。

"ni"は「ニ」と読みます。"nina"は「ニナ」と読みます。

ポイント
①単数形の場合、「ni + 人名」
②複数形の場合、「nina + 人名」



NG形を使った例文

それでは、所有を表すNGの例文を見てみましょう。

Libro ng mga bata ito.
リブロ ナン マガ バータ イト

では、上の文の例文はどんな意味だと思いますか。

少し考えましょう。

答えはこちら
これは子供たちの本だ。

 

いかがでしたか。タガログ語の語順は「述語 + 主語」ですから、述語は"libro ng mga bata"、主語は"ito"ですね。

どうして、itoの前に「ang」がありませんか?

itoが指示代名詞ですから、不要ですね。

では、次の例文を見てみましょう。

Kaibigan ko siya.
カイビーガン コ シャ

では、上の文の例文はどんな意味だと思いますか。( kaibigan:友達)

少し考えましょう。

答えはこちら
彼(彼女)は私の友達です。

 

主語は「siya」ですね。述語は「kaibigan ko」で意味は「私の友達」ですね。

では、もう一つ例文を見ておきましょう。

Malaki ang bahay ni Tom
マラキ アン バーハイ ニ トム

これはどんな意味でしょうか。(malaki:大きい)

答えはこちら
トムの家は大きい。

 

主語は「ang bahay ni Tom」ですね。述語は「malaki」です。

「ang bahay」は「家は」を意味し、もっと詳しい情報「ni Tom:トムの」をつけ加えています。

ですから、「ang bahay ni Tom」は「トムの家は」という意味です。

まとめ

今回は所有を表すマーカー「NG形」を学習しました。

いかがでしたでしょうか。これまで「ANG形」、「SA形」、「NG形」と3つのマーカーを勉強しました。少し混乱している方もいらっしゃるかもしれませんが、これらのマーカーをきちんと理解しておくことが、タガログ語学習ではとても重要です。

ですから、何度も復習して、使い方や意味をしっかり理解しておきましょう。

ANG形、SA形をもう一度、復習しておきたいという方は、以下の記事をもう一度、読んでください。

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