タガログ語 文法講座3:SA形

どうも。旅する先生Junです。

タガログ語 文法講座 第3回目はタガログ語の文を構成するときに重要な役割をする「SA形」について勉強しましょう。

前回の復習

まずは、前回の復習です。

前回、「ANG形」について、勉強しましたが、「ANG形」がどんな役割をするのか覚えていますか。

問題
ANG形は文の中でどんな役割をしますか?

答えがわかりましたか? 答えは次のようになります。

答えはこちら
angの後に付く言葉が主語であることを示す

 

簡単ですね。

じゃあ、今回は「ANG形」に引き続き、新しいマーカー「SA形」を勉強しましょう。

SA形とは?

「ANG形」同様に「SA形」もタガログ語の文を構成するときに重要な役割を担います。

SA形は主に、「所有」、「」、「場所」、「方向」などを示す時に使われる表現です。

所有 〜の / 〜のもの
〜に / 〜は
場所 〜で
方向 〜へ / 〜に / 〜に対して など

それぞれの機能については、後で例文を紹介しますが、まずは、SA形の形を確認しておきましょう。

SA形の形

「ANG形」の場合、単数形と複数形で形が変わったり、「私」や「あなた」などの人称代名詞には付かなかったり、色んなルールがありましたね?覚えていますか。

忘れたという方は、後ほど、こちらで復習しておいてください。

「SA形」の場合も、同じようにルールがあります。

それでは、これから、ルールを勉強しましょう。

普通名詞

普通名詞にSA形が付く場合、単数形の場合は「sa + 普通名詞」、複数形の場合、「sa mga + 普通名詞」となります。

「ANG形」と同じなのでわかりやすいですね。

sa bata : 子供に / sa mga bata : 子供たちに
ポイント
単数形は "sa + 普通名詞"、 複数形は"sa mga + 普通名詞" となる

人称代名詞

それでは、人称代名詞(私、彼、あなた、など)ではどうでしょうか。

「ANG形」では、必要ありませんでしたね。しかし、「SA形」の場合は必要になります。そして、形ですが、単数系の場合も複数形の場合も"sa" だけです。

以下、「sa + 人称代名詞」の表です。覚えてしまいましょう。

●sa + 人称代名詞の表

私に sa akin
サ アーキン
私たちに sa amin
サ アーミン
話している相手を含まない
sa atin
サ アーティン
話している相手を含む
あなたに sa iyo
サ イヨ
あなたたちに sa inyo
サ イニョ
丁寧に言いたいときは単数でもsa inyoを使います
彼/彼女に sa kanya
サ カニャ
男女の区別はありません。
彼ら/彼女たちに sia kanila
サ カニラ
ポイント
・人称代名詞の場合、単数形・複数形ともに "sa" が付く。

指示代名詞

次は、指示代名詞(これ、それ、あれ)の「SA形」です。

「ANG形」の場合、単数形ではangは不要、複数形の場合は、ang mgaが付きましたね。

「SA形」の場合も、「ANG形」と同様に単数形では、saが不要です。しかし、指示代名詞の形が変わります。

●単数形のSA形の形

ここに / これに dito
そこに / それに diyan
あそこに / あれに doon

 

複数形の場合は、ANG形と同様に「sa mga + 指示代名詞」となります。


●複数形のSA形の形

これらに sa mga ito
それらに sa mga iyan
あれらに sa mga iyon
ポイント
① 単数を表す場合、マーカーは不要。しかし、指示代名詞の形が変わる。
② 複数形の場合はANG形と同様に "sa mga + 指示代名詞" となる。

人名

最後は、人名です。「ANG」形の人名には"ang"ではなく、"si"を使いましたね。

SA形も同様に"sa"ではなく、別の単語を使います。

単数形の場合は、「kay + 人名」、複数形の場合は、「kina + 人名」となります。

"kay"は「カイ」と読みます。"kina"は「キナ」と読みます。

ポイント
① 単数形の場合、「kay + 人名」
② 複数形の場合、「kina + 人名」



SA形の用法

ここで、もう一度、SA形の用法をチェックしておきましょう。

SA形は主に以下の4パターンで使用されます。

所有 〜の / 〜のもの
〜に / 〜は
場所 〜で
方向 〜へ / 〜に / 〜に対して など

それでは、それぞれの用法について、例文を見てみましょう。

所有

「私のです/私のものです」や「子供達のです / 子供達のものです」など所有を表したい時に、SA形が使われます。

Sa kanya ito.
サ カニャ イト

では、上の文の例文はどんな意味だと思いますか。

少し考えましょう。

答えはこちら
これは彼のです。

 

いかがでしたか。タガログ語の語順は「述語 + 主語」ですから、述語は"sa kanya"、主語は"ito"ですね。

そして、"sa"は所有を示しますから、sa kanyaは「彼の(もの)です」という意味になります。

なお、「私の本」や「彼の車」など「(人)の(物)」と表現したい時は、別のマーカー「NG形」を使います。
「NG形」ついては、次のレッスンで紹介します。

次は、時を表す"sa"です。

Sa Linggo ang kasal
サ リンゴ アン カサル

これはどんな意味だと思いますか。少し考えましょう。(linggo:日曜日、kasal:結婚式)

答えはこちら
結婚式は日曜日です。

 

時を表す、"sa"は月曜日に〇〇がある。彼女の誕生日は明後日です。というように、「いつ〜する」、「いつ〜がある」という文に使われます。

ですから、「今日は月曜日です。」、「今、7時です。」というような文には "sa" が使われません。

場所

次は場所を表す"sa"です。英語の「in, at」などをイメージするとわかりやすいと思います。

Nakatira ako sa Davao.
ナカティラ アコ サ ダバオ

"nakatira"は「住む」という動詞です。"sa Davao"は場所を表しますから「ダバオに」という意味です。

ですから、意味は「私はダバオに住んでいます。」となります。

方向

最後は方向を表す"sa"です。英語の「to」をイメージするとわかりやすいと思います。

それでは、例文を見てみましょう。

Pumunta ako sa Makati
プムンタ アコ サ マカティ

"ako"は「私」ですね。"sa Makati"は方向を表していますから、「マカティへ」という意味になります。

私はマカティへ(       )?

(      )の言葉はなんだと思いますか。なんとなく予想できると思いますが、答えは「行きました」となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「SA形」について勉強しました。

前回の「ANG形」に続いて今回もマーカーの勉強で頭が混乱している方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、一旦休憩し、頭をリフレッシュしましょう。

一度にマーカーを全部覚えるのは難しいですが、早い段階できちんとマーカーの使い方を理解しておくことがとても重要なので、少しずつ覚えて行きましょう。

 

引き続き、タガログ語文法4を勉強される方は以下のリンクをクリックしてください。

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