
フィリピン人が通勤や通学に利用している庶民的な乗り物といえば「ジープニー」が有名ですね。
フィリピンに来たことがある人なら下の写真のような乗り物を見たことがあるのではないでしょうか。

画像出典:https://www.flickr.com/
ジープニーの魅力といえば、なんと言っても値段の安さで、初乗り8ペソ(2018年現在)から乗れます。
そのため、多くのフィリピン人が毎日利用しているジープニーですが、時には車内で窃盗や強盗があったり、ジープニーが排気するガスが大気汚染の原因になっているなどで大きな社会問題となっていました。
そこで、フィリピン政府は今年から環境に優しく安全な新型ジープニーを導入しました。
今回は今年から新しく導入されたジープニーについて紹介します。
新型ジープニーは小さくて可愛い
これが新型のジープニーです。
市内を中心に少しずつ導入され、私がマンダルヨン周辺でもよく目にするようになりました。

画像出典:http://www.bworldonline.com/modern-jeepney-firm-gets-ltfrb-franchise/
どうでしょうか。見た目は可愛らしく小型のバスのようですね。
名前は"DyipKo(ジプコ)"と言います。"Ko"はタガログ語で「私の」を意味します。
ですから、Dyipkoは「私のジープニー」という意味です。
このジープニーですが、見た目の可愛さに加え、利用者にもメリットがあります。
新型ジープニーの便利なところ
新型ジープニーの便利なところをまとめると以下になります。
- 乗りやすい
- エアコンがあるので快適
- Wi-fiも使用可
- 防犯カメラもあり安心
- 環境に優しい
従来のタイプのジープニーは車の後ろから乗るのが一般的で、奥の席に座りたい場合はかがみながら入らなければならず、かなり不便でした。しかし、新型ジープニーは背が高いのでかがむ必要がありません。
また、従来のジープニーにはなかったエアコンやWi-fiも完備されているので、とても快適に移動することが可能です。
さらに防犯カメラも設置されるようになったのは大きなメリットです。
フィリピンではジープニー内での犯罪が時々あり、中には命を落とすことになった人もいます。ですから、ジープニーの中で高価な携帯電話を使うのは避けた方が良いのですが、新型ジープニーでは防犯カメラがあるので、犯罪率もかなり減ることが予想されます。
土地勘がないとジープニーを乗りこなすのは難しいですが、私も新型ジープニーなら利用してみたいと思っています。
新型ジープニーのデメリット
かなりメリットが多いように見える新型ジープニー"Dyipko"ですが、もちろん従来から悪くなった点もあります。
それは以下の2点です。
- 収容人数が少ない
- 従来の価格より乗車賃が高い
新型ジープニーは従来のものと比べるとコンパクトで、長さが短くなっています。
そのため、1台あたりに収容できる人数が従来のものよりも少なくなります。
従来のジープニーでさえ、時間帯によっては満員なのに、今後全てのジープニーが新型に置き換えられた時にどうなるのかが少し心配です。
また、料金も従来のものより数ペソ高くなっています。(確か初乗りが10ペソだったと思います。)
それほど大きな金額変更はないですが、現地の人の収入を考えると数ペソ上がるだけでも苦しいと感じる人がいるかもしれません。
さいごに
今回は今年から導入された新型ジープニー"DyipKo"を紹介しました。
私はまだ乗ったことがないので、今後乗る機会があればレビューしたいと思います。
皆さんも、フィリピンに来たときは現地の生活体験として、Dyipkoを利用してみてはいかがでしょうか。